ブルべ用ライトとしてハブダイナモを導入した際の記録です。
この時に導入したハブダイナモSONDeluxは、10年たった今でも何も問題なく普段使いでも現役で使えています。
導入したのは2011年ですので既に10年前の話になります。10年前の話なので、当時よく使っていたCATEYEの520など既にもう廃盤になっているライトの話が出てきますが、記録として残しておくことにしました。以下10年前の記事の再掲です。
スポーク長の計算:参考書:ロードバイクの科学
「ロードバイクの科学」はその題名の通り科学的な視点からロードバイクに関する様々なことを分析している本。その後半に少しだけなのですがホイール組についての解説が掲載されてて、この部分がとても参考になります。
そこに書かれているのが、最も基本的なスポーク長の計算方法。使ってるのはサインコサインだけの単純な計算式なので理論的にどうしてそういう計算をしてるのかは誰でもわかるのでおすすめ(だが式が一部にミスプリ?Lの計算式全体のルートを取る必要あり)。今回は本書にも書かれている6本取りイタリアンで組んでみることに。
掲載されている式をそのまま使えば以下のような式でフロントのスポーク長は計算できます。
$$\sqrt{ R^2 + r^2 -2Rrcos ( θ \times \times π/180 ) +E^2}$$
ここで各パラメータは以下。
R:有効リム径の半径
r:ハブスポーク穴径の半径
θ:360 / スポーク数 * 6(本取り)
E:フランジ間距離の1/2
値は以下のように設定。
R:Mavic Open Proを実測しニップルの突き出しなどロードバイクの科学を参考にして302
r:SonDeluxを実測して27
E:SonDeluxを実測して25
SonDeluxの各寸法がよく判らなかったので到着してから実測。同封されてる説明書の寸法図に書かれてる値と同じでした。以下の図です。
各パラメータに値を代入して計算して以下の値に。
$$\sqrt{302^2 + 27^2 – 2 \times 302 \times 27 \times cos(360 / 32 \times 6 \times π/180) + 25^2} = 293.79$$
調べてみるとMavic Open Proを使ったホイール手組みの場合の有効リム径はもう少し小さく計算してる方々が多いようで、それならばとR=301で計算すればスポーク長は以下。
$$\sqrt{301^2 + 27^2 – 2 \times 301 \times 27 \times cos(360 / 32 \times 6 \times π/180) + 25^2} = 292.81$$
先程より1m程短い値に。有効リム径が1mm短くなればスポーク長も1mm短くなる訳ですね。有効リム径がスポーク長に与える影響は大きいようです。
さてSonDeluxに同封の取り扱い説明書にはスポーク長さの簡易計算法もかかれてます。
以下のような式です。
27インチホイールの場合:R-8.5=293.5 ここから1mm短くても良いらしい→292.5
以上の結果から293か292mmのどちらからしい事が判明。ここは大は少を兼ねると若干弱気になってスポーク長=293に決定。
スポークの注文
購入はサイクルショップタキザワさんに。
そして届いたものはこちら。
293mmスポーク。DTSWISSの2.0-1.8のバテットDT Competitionにしてみました。
それとついでにアルミニップルも購入。32個で重さはこのくらい。
こちらはスポークに付属しているニップル。アルミニップルと比べると結構重さが違います。
ニップル回しは2つ購入。パークツールとホーザン。
焼き付き防止のスポークプレップは見つけられずにロックタイトの243を購入
あとはスポークとニップルの焼付き防止にホイールスミスのスポークプレップというものが最高に良いそうなのですが残念ながらどこで手に入れられるのか検討も付かず。しょうがないのでロックタイトのアンチシーズというものがいいかなと思ったのですがこれまた近所では見つからず。グリスでもOKとかロックタイトの243がいいとか書かれてるのですがどれが正解なんだか最後までわからず。
結局近くのホームセンターに売ってたロックタイトの243を購入した次第。
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