WH-RS30の補修:フリーボディの交換

スポンサーリンク

先日、長年使っていたホイールのフリーボディ内のラチェット突然効かなくなりました。クランク回しても空転するだけ。結局フリーボディを交換することになったのですがその顛末の記録です。

スポンサーリンク

パキッという音と共に後輪が空転

週末に和束ー童仙房ー信楽という定番コースを回ってきたのですが、無事に童仙房と牧杉谷林道を越えて信楽に下ってきて最後は久しぶりに心行路林道でも行ってこようかと考えながら、牧セブンの跡地はどうなったかなと見に行ったところでパキッていう金属的な音がして突然クランクが空転。

何が起きたかよくわからず取りあえず自転車降りてみてみると、クランクは回ってチェーンも回るのだが、後輪が回らない。クランク回してもその力が全く後輪にかかっていない状態になってしまってました。

ともかくまずは一度落ち着こうと、取りあえず自転車に跨って左足を推進力に、まるで昭和40~50年代に父親の自転車を勝手に持ち出してチェーンが外れてしまって片足で地面を蹴りながら家に帰るみたいな状況になりつつ、東牧のファミマにたどり着きました。そういえば昔の自転車はよくチェーンが外れましたね。

ファミマでとりあえずカロリー補給して落ち着かせてよくよく見るとどうもリアハブのラチェット機構が破損して推進時の力を伝えられなくなっているようでした。

30kmあまりを片足で地面を蹴って帰る(大半は下りで助かった)

困った事態になってしまい、これはどうしたらよいか考えを巡らします。例えば先日の近江八幡300でPC1だったMacchiサイクルさんまでたどり着けば何とかしてくれるのでは?とも考えたが、東牧のファミマからMacchiさんまではかなりあるし、ちょっとした峠もあります。今の状況を考えると下りの場合は自転車に跨って位置エネルギーを運動エネルギーに変えられるので何とか走っていけるのですが、登りがあると自転車を押さなければならない。信楽の町の構造を考えるとMacchiさんまでは基本的にだらだらとした登りなのでその間自転車を押しながら歩かなければならなず、そしてMacckiさんまでたどり着いたとしても、そこですぐに直すことができるかどうか(何とかしてくれるとは思うのですが色々とご迷惑のような)もよくわからない。

ここはなるべく家(草津)に近づく方向へ移動した方が得策と考え、そういえば信楽から草津へはほとんど下りだったと思いだし、東牧のファミマを、ここまで来た時と同じように左足を推進力にして地面を蹴って出発。

東牧のファミマからはかわじろさんの前に小さな登りがあるがそこさえこなせば後はほとんど下り。その後は黄瀬の方から大戸川沿いの大津信楽線に出てしまえば、あとは登りは1、2か所程度。そこさえ我慢すれば草津まで下ってこれて我が家に近づく。我が家に近づけば相方にピックアップをお願いするなど選択肢が大きく広がる。

そんなわけでこの日は信楽から草津の我が家まで30kmあまりを左足で地面を蹴って進む方式で帰りました。

途中のあまり通らない道での1枚。新名神の工事が着々と進んでいます。

ホイール故障の詳細

いつもは信楽から我が家まで1時間くらいで帰ってこれるのですが、片足で地面を蹴って3時間余りかけて、最初は恥ずかしかったですが最後の方には開き直ってようやく帰宅。

帰宅後にまずはスプロケットを外してフリーボディを取り外してみます。

やっぱりホイール側には問題ないですが、フリーボディの方はラチェットが効きません。右回り左回りどっち方向も空転してしまいます。これではチェーンをいくら回しても後輪は回転しません。やはりフリーボディ内のラチェット機構が破壊されたような感じです。

このホイール、実は今乗ってるケルビム号が納車されたときについてきたもの。WH-RS30というアルミのセミエアロのホイール。クラス的には105相当?

重さはフロント 0.85kg リア 1.19kgでいわゆる鉄下駄と言われる分類になるのではと思います。普段はこのリアだけ使ってフロントはハブダイナモ入りでリムはOpenProで手組したホイールをは使っていますので、さらに重量が嵩んでます。

改めて考えてみると、WH-RS30、もはや10年位は使ってます。したがってむしろ寿命を越えて頑張ってくれたと考えたほうが良いでしょう。特に先日の300kmブルべの最中に壊れなくて幸いでした。

壊れるまでの経緯

今までこのWH-RS30で走っていた時、パキッという金属的な甲高い音と共にギアが1枚かけたようなガクッと力が抜けることが数回ありました。おそらくその度にラチェット機構に何らかの障害が発生していたのではと思います。そしてその最後の一撃が先日の信楽でとどめになったのだと思います。

フリーボディの交換

そんなわけでラチェット機構が入っているフリーボディを注して交換することに。

シマノ(SHIMANO) リペアパーツ フリーホイール部組立品 FH-6700 Y3DV98060

届いたのはこちら。

シマノの10速用のフリーハブです。こちらをグリスアップして取り付け。

これで再びWH-RS30が使えるようになりました。おそらくホイール全体としても耐用年数を過ぎていると思いますので、今後は大事に使っていきたいところ。また、そうすると今までメインで使っていたこのWH-RS30の代わりとしてブルべなどでメインで使うホイールも準備する必要あり。

ついでにフリーボディの分解:故障原因はラチェットの爪を抑えているばねの破損だった

おそらくフリーボディ内のラチェットが壊れたと推測しているフリーボディ。どうして壊れたのか分解して確かめてみることにしました。シマノのフリーボディの分解には専用工具が必要です。またシマノのフリーボディの分解は非推奨になっており、シマノ製の専用工具も発売終了しています。しょうがないので互換品の専用工具の以下を購入。

スーパービー(Super B) 1018 フリーボディーツール シマノ用 シルバー

まずはゴムキャップを外していきます。最初は上側(ホイールと接する面と逆の面)から。こちらのゴムキャップはドライバーでこじると簡単に外れました。

そうすると現れるのが専用工具が必要な玉受け部分。ホイールに取り付けた状態で先ほどの専用工具で回していきます。ここは逆ねじとのこと。それほど苦も無く回すことができました。

そしてこちらがフリーハブ内部から出てきた中身。分解してみてわかったのですが、回転を伝えるラチェットの爪部分は2か所あり、ラチェットの爪は細いばねで固定されています。そのばねがバキバキに折れてました。

細い金属がそのばね。本来であれば円形のはずが途中で折れてるのがわかります。

その結果ラチェットが効かなくなってどちらの回転でも空転するようになったのだと思います。ラチェットの爪自体は相当固い金属で割れるとかは無いようですが、このばねはかなり細い。このばねを交換すればまたフリーボディが使えるようになるかと思いますが、この細いばねはどこかで売ってるのかな?

また今回開けたときに中のグリスはほとんど流れてしまっている感じで、やはり長年使っているせいでグリスが流れてしまったのだろうと思いますが、基本的にフリーボディは分解不可となっていますので、グリスアップなどはできず。そういう意味ではグリスアップできるような他社のハブシステムの方が良いのでしょうか?

ホイールもいつかは壊れるもの

今回は突然リアホイールが使えなくなり相当困りました。何とか家までたどり着いてよくよく考えてみると、耐用年数を考えると壊れても当然の状況だったと思いました。やはり日ごろのメインテナンスは重要と改めて感じた次第。

コメント

  1. チャリンコチューナー より:

    破損したフリーボディまだあるようでしたらお譲りして頂けませんか?
    私も同じWH-RS30を使用していますが、ベアリングの虫食いが激しく、空転時にラチェット音とは別にゴリゴリという音がするのでリペアパーツを探しています。高校生ですが小遣いがもらえず新品でフリーボディを購入することも厳しいので、コメントさせていただきました。

    • yoko99 より:

      フリーボディは中のバネが破損しておりもう使えないと判断して廃棄してしまいました。
      お役に立てずすみません。